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2011年02月07日(月)

お茶石ケンにご用心

最近の日本臨床皮膚科医会雑誌に、“お茶石ケン(加水分解コムギ末配合)”が原因で全身性の即時型アレルギー、アナフィラキシーが出現したという、ちょっと興味ある報告が載っていました。それと関係して、厚労省よりの“加水分解コムギ末を含有する医薬部外品・化粧品の使用上の注意事項等について”という通達のコピーも載っていました。
このアレルギー、アナフィラキシー、皮膚科医の私、今まで知りませんでした。ですから、一般消費者の認知度はゼロかと思われます。
しかし、今後生命にかかわる深刻なことになるかもしれず、広く消費者にお知らせする必要があると考えました。

さて、お茶石ケンで顔を洗うことが、全身性の即時型アレルギー、アナフィラキシーの原因となり、生命の危険もあるなんて、すぐにはストンと理解できませんよね。整理すると、お茶石ケン(大変売れているそうです)に配合されている“加水分解コムギ末”が、顔面皮膚や眼瞼粘膜から、経皮膚あるいは経粘膜で吸収・感作され、その結果小麦アレルギーができあがってしまうと、小麦(パン・スパゲティ・うどん等)を食べた後に運動負荷(歩行・ランニング・テニス等)がかかると、食物(小麦)依存性運動誘発アナフィラキシーが起きて、生命の危険にさらされることもあるというストーリーです。

さて、アナフィラキシーの症状というのは、アレルギーのひどいものにあたり、マブタが腫れる、全身のじんま疹、呼吸困難、血圧低下などです。すぐに救急車を呼ぶべき状態です。多くの人には無害でも、小麦アレルギーの人にとっては、恐るべき加水分解コムギ末、ですね。これは、泡立ちを良くする、手触りをなめらかにするなどのメリットがあり、お茶石ケン以外にも、高級石ケン、シャンプー、リンス、浴用剤、除毛剤、育毛剤、パーマ前処理剤などと、結構医薬部外品、化粧品に配合されています。でも、購入した製品の本体容器や箱に全成分が表示されているはずなので、誰でも確認はできます。なかなか良くならない目の回りの湿疹や、小麦を食べてじんま疹など出る方は、是非確認してみて下さい。

この世の中、本当にいろいろなアレルギーがあるもので、知識がなければその原因が何なのか、想像すらできないことも多いです。それにこの場合のように、顔を洗う石ケンと食べる小麦が強い因縁で結ばれて、アレルギーが起こることがあるなんて、ビックリ!です。

[やんべ皮膚科クリニック] 山家英子

Posted at 17時02分

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