隠居医者の独り言

フクタ皮フ科院長の「独断と偏見」によるブログです。

2006年12月21日(木)

明日は我が身よく考えよう!! [診察室より]

パーキンソン病で、頭はしっかりしているが、手足の自由がきかなくて、1年間に数回は転んで、上半身に切り創をするおばあちゃんが、今日も転んで顔と上肢に切り創をして、時間外にやってきました。年齢のせいでしょうか、皮膚が薄くなって、手背のキズからは腱も見えていましたが、骨には異状はなさそうです。

ベッドに寝かせて縫合している間中、何かを必死で訴えています。よく聞いてみると、「いえがええ!いえがええ!」と何度もつぶやいているのです。たぶん家の人にも色々言われているのでしょう。でも私は、「そうだわ、おばあちゃんの人生だもの。キズしたら縫えば治るし、骨が折れてもくっつくし、もし打ち所が悪くてそれで死んでも、自分の人生だからそれでいいと思うよ!家の人にも頼んでおいてあげるワ」と言いながら処置していました。

もしこの老人を、介護施設に入所させれば、安全な施設でケガをすることもなく暮らすことはできるでしょう。しかし、生きる希望を失ってしまうことも目に見えています。この両者を比べてみた場合、家族の苦労を別にすれば、どちらがおばあちゃんの幸せかは、言うまでもないと思います。

自分がその年齢まで生きることが出来たら、このおばあちゃんのように、転んでも、ケガしても、自分のことは自分でできるようにしておこうと思って、トライアスロンで体力を作っておこうと思っているのですが、果たしてどうなることでしょうか?

Posted by 福田金壽 at 21時03分

コメント

最も大切にしなければいけないことは、本人の意志の問題であると考えます。
パーキンソン病は、ご存じのことと思いますが、自分の意志通りに体が動かないだけのことなのです。我々は、自分の意志通りに動く体が正常であり、自分の意志通りに動かない体は病気としているだけではないのでしょうか?
薬の量を調節したりすれば、ある程度症状の改善を期待できますが、それだけのことです。人ごとのようで申し訳ありませんが、お釈迦様が言われている生老病死の1つの形でしょう。
今まで診てきた患者さんの中にも多くいらっしゃいましたが、大声を出されたりすることは、自分の思い通りにならない自分に対する、ストレス発散の表現型のように思います。
家の中に閉じこもらないで、出来るだけ外に出て、お日様に当たって気持ちの良い空気を吸って、リラックスする時間を少しでも多くされたら、自然に問題は解決して行くと思います。

福田金壽 2007年04月30日 23時55分 [削除]

79才の父がパーキンソン病と診断されており、在宅で介護中です。自分でトイレに行こうとしてベットから転倒する事が多いです。72才の母と三人暮らしですが、仕事柄夜勤もあり老険に入ってもらった方が安心していられますが、夜中に大声で騒いだりするのと薬の処方を変更している為、老険には入所できません。在宅では限度があると思いますが、どうしたらい〜んでしょうか…

たなしょう 2007年04月30日 20時25分 [削除]

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プロフィール

福田金壽

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院長

福田金壽

生まれ故郷の江南市布袋町で、皮膚科医院を昭和57年に開業しました。その間、数多くの人々の所謂「生老病死」に医者として関わってきました。
私なりの「独断と偏見」の人生観が出来上がってきたようですので、隠居医者の独り言として、記録に残してみようと思います。

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