隠居医者の独り言

フクタ皮フ科院長の「独断と偏見」によるブログです。

2005年12月16日(金)

わかる人にはわかる話 [診察室より]

少子高齢化の進行と、人口の都市への一極集中が生じた結果、日本の田舎の集落が崩壊しています。これによって、棚田が荒れ果て、耕作放棄が進み、地滑りを起こし、土砂が河川を埋めて、やがて下流の都市にも悪影響を及ぼし、大きな問題になるであろうと、NHKテレビで放送していました。

政府も田舎の振興策をいろいろやったが、結果的には成功したとは思えません。田舎の過疎化はひたすら進行しているのです。道路整備をすればスポイト現象が生じ、田舎の人々が道路を利用して都会へ出て行ってしまい、過疎化は一層進行するだけなのです。農業振興としてさまざまな補助金を出せば、それが農家の借金の元となり、逆に首をしめているありさまです。

開業医として多くの患者さんを診ていると、今の医療の中にもこれと似た構図があるように思えてなりません。患者さんにただクスリを与えて治療をしていると、根本的にちっとも快方に向かわないのです。クスリを使用すれば一時的に症状の緩和はできますが、また再発するのです。そのうちに薬の量が増え、症状は重くなっていくのです。

私は、多くの病気は自身の体力と意識のバランスが崩れた場合に、新陳代謝や自然治癒力(免疫力)が低下して、自らの身体・精神の弱い部分にほころびが生じるものと考えています。従って、最近は病気を考えるときに、治療を考えるのではなく、予防を考える方が根本的に効果があり、安上がりであると信じています。

「では、どうしたらいいのですか?」と患者さんに聞かれます。そのときに、「人間の体質と性格はほとんど変わりません。しかし、考え方は自身の思いですから、変えることはできますよ!自然の中の気持ちのいい所で、いい空気を吸って、忘れていた自分自身の魂の部分を見つけてみたらどうですか?」とアドバイスしています。

こんな漠然とした言い方でも、わかる人にはピンと来るようですし、わからない人には全くわからないのです。理解できない患者さんには申し訳ないのですが、まあ隠居医者の独り言とでも思っていただいて、毎日の診療をしている次第です。

Posted by 福田金壽 at 20時15分

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フクタ皮フ科

プロフィール

福田金壽

フクタ皮フ科

院長

福田金壽

生まれ故郷の江南市布袋町で、皮膚科医院を昭和57年に開業しました。その間、数多くの人々の所謂「生老病死」に医者として関わってきました。
私なりの「独断と偏見」の人生観が出来上がってきたようですので、隠居医者の独り言として、記録に残してみようと思います。

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