隠居医者の独り言

フクタ皮フ科院長の「独断と偏見」によるブログです。

2005年12月26日(月)

アトピー性皮膚炎患者さんの言葉 [診察室より]

開業して20年来のアトピー性皮膚炎の若い女性が、ひさしぶりに「最近は先生の言っていることがだんだんわかってきて、アトピーも軽くて済むようになってきました。」と、ニコニコしながらやって来ました。それは良かったね、どうしたら良くなったのと聞くと、彼女は自分の気持ちを一気に話してくれました。私はそれを聞きながら、「今の気持ちを文章に書いてくれませんか。それをブログに載せてみたいと思います。」と切り出してみると、彼女は快く引き受けてくれました。

以下、彼女の文章を原文のまま掲載します。とっても参考になることが詰まっていると思います。


生まれた時からアトピーで、小さい頃からアトピーに悩まされてきました。「大きくなったらよくなるよ」といわれて、たしかに大きくなったら、いままでひどかった半分くらいのアトピーの量になりました。だけど完全には治らなかった。

私が思うに、もともとの体の状態…、免疫がなく、体がよわく疲れやすいのと、体のことを考えずインスタントものが多い食生活、ストレス。だいたい、大きくなってから治らないのは、自分でこれのせいではないかと思ってます。その中でも1番はストレスだと思っています。

ストレスについて言うと、まず今までの私は、世の中『良い事・悪い事』この2にしかしなかった事。自分にとっての価値観というものが、人にはあると思います。だけど私は、自分にとっての正しい事、ダメな事、そんな事考えた事もなかった。すべて世の中で一般的にいい・悪いと思う、そういう世の中の一般的な価値観に合わせてきました。だからいままで、私が言う事に関して、私に「それちがうんじゃない?」って言う人はあまりいませんでした。なぜなら、一般的にみて、まちがった事はいわなかったから。

だから、人に文句もいったし、人の事も責めたりもした。だけど、私はそういうように言うには、自分もそういう風に言われないようにする必要があった。だって、私がちゃんとしてないと、人に言う権利ないと思ったから。だから、自分ができるかぎりの正しい事をしてきていた。でも本当は、私はそんなにできる人間ではない。今まではそれがわかっていたから、そういう人間になりたくて、自分で目標を立てて、いい人間(一般的に人にいいと思われる)、正しい事をする人になろうとした。そのおかげで、人にはしっかりしてるねとか、たよりになるねとか、いい子だねとか言われるようになった。


だけど、最初は嬉しかったはずの言葉が、少しづつ私には重荷になるようになった。嬉しくなくなってきたのだ。社会にでればでるほど、それはもっと思うようになった。好きでしっかりしたんじゃない、努力してこういう風になったのに、がんばったのに。でも、そうやっていわれると、この自分を「保っていかなきゃダメ」って言われてるような気がして嫌だった。

今まで自分を押えて「〜しなきゃいけない」って思って生きてきたんだと、その頃気づくようになった。今まで自分は、自分のいい・悪いで判断してたんじゃなく、みんなの目だけを気にして“がんばらなきゃ”って思って生きていたんだと思った。ここが私の最大の欠点だという事に気づいた。今まで、他人にも、そして自分にもきびしくして、自分の他人の本質に目を向けた事がなかった。みんな一般的な事にあてはめて、人に言われたら気にして「そうかも…」って自分を責めて、そうなれない自分を責めて、他人がまちがってたら「何でわかんないの?」「あんたまちがってんじゃん!」って他人を責めて、すべての事を1つにまとめようとしていた。他人がわからなかったら、けんかして、ぶつかって、ストレスたまって、わかるまで話して疲れて、自分は人の言う事気にして、治そうとしてできなくて、情けない自分に疲れて、がんばる事につかれて、今まで1つの□(四角)の型の中に全部はめこんで窮屈な思いをしてきた。


そんな時、先生に「自分も自分なりに正しいけれど、他人も他人なりに正しい違いを認め触らないこと」と言う事を言われた。最初はわかっているつもりだった。「わかります」と言った。だけど、それをどうすればそういう風になるのかが、全くわかってなかった。むしろその言葉は、相手を自分の意見に合わせるように、自分を相手に合わせて生きてきた私にとって、今までの自分を否定するような言葉だった。だけど、そんな自分に疲れていた私にとって、こんな風になりたいという希望でもあった。

先生に言われてから、どうしていいのかわからなかった私は、まずがんばる事をやめた。そんなにかんたんではなかったけど、自分で何回も上の事を思うようにした。今まで、嫌な人がいて私に何かを言ったら、「言われた〜(泣)ショック」悪口言われないように、その人に言われないようにかわろう!って思ってたけど、それを「あの人は私の事何もわかってないわ。そんな人に言われたって、私の事わかってないくせに、私の事に文句言わないでよ」って思うようにした。

人間はそれぞれ正しい事をするわけじゃない。だから人の意見は大切。だけど、自分をわかってくれていて、自分の事を本当に大切に思ってくれている人の意見だけ聞けばいいと思う。そういう人の意見って、いわゆる“もう1人の自分”からの意見だから。自分の事って自分でもわからない。だから、私の事を自分のように考えてくれる人は、もう1人の私。だから、私自身見えない意見もくれる。

まちがっちゃいけないのは、今まで私のように、人の目を気にしすぎない、あわせすぎない。だけど、その反対で、治そうと思って人の意見も聞かない、あわせない。これも人間として生長しない。だから、むずかしいけど…とりあえず人の意見はきく。その中で自分に+(プラス)になる事だけ選んで、それ以外ははぶくようにする。それもむずかしいけど…


気にしないって思ったらまたストレスになるので、私はこうすることにした。「あの人は私の事わかってない。私の事わかっていて、私の事思っていてくれてる人の意見は聞くけど、私の事わかってないのに、私の事わかったような事いわないでよ。そんな人の話はきかないも〜ん」って思うようにした。

そうしたら、何からくになった。みんなの意見きいて、みんなにあわせて、私にあわせようとしていた自分から開放された気がした。何かそうしたら、今までちゃんとしないとって思ってた自分が楽になった。何かダメだったらダメでいいじゃんって思うようになった。できる間でがんばろうって思うようになった。そうしたら、今まで、自分が無理してる事にも気づかなかった自分に気づく事ができた。自分のがんばりの限界がわかった。限界がわかったから、自分でちょうせつもきくようになった。そうしたら、人にもガミガミいう事もなくなった。

今まで、みんないい事も悪い事も1つにしようとしてたけど、人はみんなちがう。価値観がちがう。考える事もちがう。嫌だと思う事もちがう。それを1つにしようとしていた。だけど、人はみんなちがう人間で、みんなそれぞれちがった考え方をしていて、思う事がちがう。だから、「あの人はそう思うんだ〜、だけど私はこうだな」って思うようにすればいい。あの人もまちがってないけど、こっちだってまちがっていない。自分にもっと自信をもつ事。人の事傷つける、人とうまくいかない、なんて思ってはダメ。だって、そんな事してたら、何通り人にあわせんの!?ってなるもん。だから基準は自分!!よゆうがあれば人の事考えればいいだけ。


これを見て、私も同じだなーって思う人は、参考にしてほしいと思います。
『自分にもっと自信を持つ事』
人の事を考える前に、もっと自分の事を考える事。
自分の性格とか、自分のまだ解ってない所に気がつく事。自分にもっと出会えば、きっと自分がこれからどうしていけばいいかわかるはず。
これからの自分の人生がかわるはず。

☆自分自身に出会う事!!☆
                        以上。

みんなに好かれる事はない
   みんなすべて好かれる人なんていない
      自分は自分
         自分を信じる事

Posted by 福田金壽 at 19時00分

コメント

2月15日、還暦記念で、国府宮はだか祭りに参加予定です。
体力作りとして、今年は、SWIM 30km、BIKE 1000km、RUN 300kmを毎月予定しています。
アトピー改善メニューとして、腹が立ったら、笑っていられる間に、その場をはなれるの。難しいけど、出来るものです。
おこっても、ガマンしても、体には良くないよと、お経のようにくり返してみて下さい!

福田金壽 2011年02月01日 12時56分 [削除]

私は主人の仕事の関係で、イギリスに赴任しています。
人も羨む海外赴任。しかし現実は大変なことの連続から
精神的な体調を崩し始めた時に、先生のブログに出会いました。「頑張りすぎず、ほどほどに。」「頭と筋肉を使って、気をつかうな。」どれも、イギリスにいてもできることばかり。曇り空の中、毎日外を歩くことから始めています。寒くても、家の周りを歩いてくると心なしか気持ちが軽くなっているような気がします。

いつもはジャニーズ好きな私ですが、今は中年のお医者さん(笑)のファンになってしまいました。
遠いイギリスから、先生の体力作り楽しみにしています。

メロンちゃん 2011年01月31日 21時41分 [削除]

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プロフィール

福田金壽

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院長

福田金壽

生まれ故郷の江南市布袋町で、皮膚科医院を昭和57年に開業しました。その間、数多くの人々の所謂「生老病死」に医者として関わってきました。
私なりの「独断と偏見」の人生観が出来上がってきたようですので、隠居医者の独り言として、記録に残してみようと思います。

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