隠居医者の独り言

フクタ皮フ科院長の「独断と偏見」によるブログです。

2005年10月18日(火)

医者冥利に尽きる [診察室より]

お昼前、先週の金曜日に、下腿にあずき大のとってもかゆいしこりがどんどん拡がって、がまん出来ないことを主訴に来院された、50歳代前半の女性が、ニコニコして「先生、かゆみがなくなりました」と、喜んで来られました。

当日の診断は、慢性湿疹(下腿)。処方はトクダー厶(ステロイドのテープ)外用と、リンデロン2錠と二ポラジン(抗ヒスタミン剤)1錠を寝る前に内服。これだけです。

例のごとく、「意識と身体のバランスの乱れ」について説明して、バランスを合わせる為には、これからコンビニへ行って、弁当とお茶を買って、自分の気分の良い自然の地(山・川・森・海、どこでも良い)へ行き、お弁当を食べてから家に帰りなさい、と告げておきました。

患者さんは、忠実に実行したのです。(初診で午前中に来院の患者さんには、すべて、このようにアドバイスするのですが、実行する人は10人に1人位)
「そしたら、とっても気分が良くなり、その日からかゆみが減り、2〜3日後にはかゆみがなくなりました。」

そして、患者さんはこう続けました。
「こんなこと言ったことなかったんですが、日曜日の朝、おとうさんに、モーニングサービス付きの喫茶店に連れて行ってちょうだい、とおねだりして、朝ごはんを作るのをやめました。そしたら、体はこうしたかったんだ、ということが良くわかりました。」と、喜んで一気に話されたのです。

私は、「それは良かったですネ。意識と身体のバランスが合ってくれば、元々の自然治癒力、新陳代謝、免疫力すべてがいい回転をして、自然に治っていきますよ。ただし、現代社会は、ノルマ、効率、お金等、意識と身体のバランスがくずれやすくなっていますので、心と体の“手入れ”と思って、ときどき散歩したり、ピクニックに行くようにしてください。これは田んぼの草取りのようなものです。薬というのは除草剤のようなもので、最小限の使用にしてください。使い過ぎれば必ず副作用があります。」と伝えておきました。

患者さんは、何度もお礼を言って診察室を出て行かれましたが、これこそ医者冥利に尽きると思いました。

Posted by 福田金壽 at 16時05分

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プロフィール

福田金壽

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福田金壽

生まれ故郷の江南市布袋町で、皮膚科医院を昭和57年に開業しました。その間、数多くの人々の所謂「生老病死」に医者として関わってきました。
私なりの「独断と偏見」の人生観が出来上がってきたようですので、隠居医者の独り言として、記録に残してみようと思います。

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