2006年07月23日(日)
松原千畝記念館で考えたこと [閑話]
岐阜県八百津町には、町を一望する丘の上に、松原千畝記念館があります。彼は、リトアニア・カウナス領事として、本国政府の意見を無視して、ナチスドイツの迫害から逃れようとするユダヤ人に対して、日本通過ビザを約4000枚発給して、6000人のユダヤ人を救った人道の人です。
その一角に『決断の部屋』として、「もしあなたが松原千畝と同じ立場に立たされたら、どんな決断をしますか?よく考えてみて下さい」として、当時の領事館の一室が再現してあります。人間には、個人の立場と組織の一員としての立場の二面があります。多くの人は、うまく二者を使い分けているようですが、そうもいかない時も人生にはあるのでしょう。
この模擬領事館のイスに座って、現在のイスラエルとパレスチナの問題を考えてみました。今のイスラエルは、アメリカとの盟友関係にあり、自国と国民の生命・財産を守るという題目で、レバノンのパレスチナ抵抗組織ヒズボラを攻撃していますが、これはなんだか、満州事変から日中戦争、更に太平洋戦争に突き進んだ、日本軍とよく似た構図のように思えます。
歴史は繰り返すと言いますが、部外者にはよくわかることでも、当事者の立場になると、大事なことを忘れて突き進んでしまうのは、今も昔も変わらないのでしょうね。
Posted by 福田金壽 at 15時17分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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