隠居医者の独り言

フクタ皮フ科院長の「独断と偏見」によるブログです。

2009年05月02日(土)

世界同時不況 [閑話]

アメリカのサブプライムローン問題をきっかけに始まった世界同時不況は、大量生産大量消費が幸福の原点であるという、アメリカ型資本主義の終えんであるように思います。

私の友人の中にも、仕事がなくなって困ったという話をする人が何人もいて、そのたびに身につまされる思いがします。こんな話を書くとお叱りを受けることになるかもしれませんが、あえて書きます。

半年ほど前までは、地球温暖化で水没してしまう国があったり、また北極圏の氷が溶けて北極熊の生活圏が少なくなることが、問題視されていました。その原因は温室効果ガスの増加であって、全世界が協力してそれを減少させなくてはいけない、そのためには金銭取引の問題にしてでも実行すべきだ、などの議論がなされていたように思います。

それが不況になったとたんに、やれ失業率がどうの、GOPがどうのという問題にすり替わってしまいました。

よく考えてみれば、大量生産大量消費は、石油を使って大量のCO2を排出して、結果においては大量のゴミを生み出します。その大量生産大量消費を続けるために、インチキ商品(サブプライムローン)を生み出したのだという、現実の姿が明らかになっただけの問題ではないでしょうか。

私達人類は、大量生産大量消費の時代に決別して、本当の意味での持続可能な循環型世界を目指すべきだと思います。

Posted by 福田金壽 at 11時06分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2009年04月30日(木)

知ること [閑話]

ここ数日前から、新聞、テレビ等では、豚インフルエンザ(H1N1型)の大流行が始まったと報道しています。国や報道機関としては、国民に正しい情報を知らせることによって、その流行を未然に防ぎ、かつ国民がパニックに陥らないようにすることが大切と言われるでしょう。たしかにその通りだと思います。

しかし私は個人的には、以下のように考えることにしています。インフルエンザに感染してもしょうがないと思うし、それが原因で死に至るようなことがあっても、ジタバタしないで諦めることにします。

この「諦める」という言葉について、西国三十三観音のあるお寺で購入した本に、以下の如く書いてありましたので、ご紹介いたします。

一般的に「あきらめる」と言うと、「しかたがないと断念する」といった、マイナスの意味で用いることが多いのですが、一方で「明らかに見極める」「つまびらかにする」といった、プラスの意味もあることをご存知でしょうか。

同じ漢字の同じ言葉なのに、正反対の意味があるのは日本語の奥深いところですが、仏教用語ではこの「諦」という字を、「真理・さとり」の意味で用いるのだそうです。

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たとえ思い通りに行かないときでも、「明らかに見極める」気持ちをもつ中で、「真理」を見つけて行きたいものです。知らぬが仏の立場を決め込んで、毎日を過ごそうと思っています。


昨日、友人と自転車に乗って、荘川ざくらを見に行ってきましたので、その写真を掲載しておきます。

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Posted by 福田金壽 at 21時18分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2009年04月27日(月)

名古屋市長選挙 [閑話]

4月26日、名古屋市長選挙が行われました。税金のムダ使いを見直し、市民税を減税して、自らの給料も1/3程度に減額することを公約に戦った、民主党の河村たかしさんが圧勝されました。

名古屋市政を考えても、市長より給料の高い市議会議員、職員が多数いる形が浮き彫りになります。そうなれば当然、彼らへの風当たりは強くなるでしょう。政治については、我々庶民はお上が決めること的なとらえ方が多く、あまり自分たちの問題としてとらえて来なかったように思います。

宮崎県の東国原知事、大阪府の橋下知事に続いて、これまでとはちょっと違う旗色の首長さんが誕生して、今までの既得権を打破して、新しい政治を目指そうと考えているように思います。

しかし、まだまだ旧守勢力との戦いは始まったばかりで、色々難問が山積みだろうと思いますが、新市長さんにはぜひとも頑張っていただいて、新しい名古屋作りに成功してほしいいと願っております。

Posted by 福田金壽 at 20時31分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2008年05月17日(土)

天変地異 [閑話]

ミャンマーでは、インド洋上で発生した巨大サイクロンの上陸により、お隣中国四川省では、大地震が発生して、共に数万人の方が犠牲になったと報道されています。被災された方にとっては、大変お気の毒なことと思います。

これらの天変地異も、数十億年の地球の歴史から見れば、ごく当たり前の出来事なのでしょう。恐竜がわが世を謳歌していた頃は、気温も高くて海水温も高く、そのエネルギーで巨大なサイクロンが発生したでしょうし、インドが南極から離れてアジアユーラシアプレートにぶつかって、その勢いで海底から持ち上がって、8,000m級のヒマラヤ山脈ができ上がったことを考えれば、この程度の地震は当たり前のことなのでしょう。これらを天変地異として、大変だと騒いでいるのは、我ら人間の勝手な見方のように思います。

ひるがえって考えますと、私が小学生の頃、地球の人口はたしか20数億人だったと記憶します。それがたった50年間に、約3倍の60数億人となり、また、この人口増加は止まらないであろうと言われています。この間に、人間は好むと好まざるとに関わらず、さまざまな動植物を絶滅させてきました。

地球をひとつの生命体と考えれば、人間などばい菌かウィルス程度のもののはずです。これが他を絶滅させて、自分たちだけ増殖しようというのは、いかにも勝手な話のように思えます。人間で考えれば、風邪ウィルスが増えて風邪をひけば、体温を上昇させてウィルスをやっつけようとします。これと同じで、人口爆発から、地球自身を守ろうとしているかのように見えてきます。

こんなことを考えていると、お前が減らされる立場になったらどうすると言われそうです。それに対しては、私も還暦近くまで生きることができましたので、もしそうならば、しっかりとそれを運命として受け入れる覚悟は出来ていますと答えます。

Posted by 福田金壽 at 16時38分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2008年03月27日(木)

ほらやっぱりね [閑話]

茨木で起きた通り魔事件と同じような殺人事件が、名古屋でも岡山でも起きてしまったようです。

人の心のありようは、その時代を映しだしているわけですから、同じ国で同じ時代を生きる人の中には、茨木の犯人と同じような心を持つ人が必ずいるわけです。そんな心を持つ人でも、それに気付くことがなければ、そのまま平和な日常生活を送っていたはずなのですが、一旦その部分に火が点いてしまうと、行動せずにはいられなくなってしまうのですから、恐ろしいことです。

このように考えていくと、これらの事件で被害に遭われた方は勿論ですが、犯人もまたある意味では被害者であるという見方もできそうですが、いかがでしょうか?

Posted by 福田金壽 at 13時29分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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福田金壽

生まれ故郷の江南市布袋町で、皮膚科医院を昭和57年に開業しました。その間、数多くの人々の所謂「生老病死」に医者として関わってきました。
私なりの「独断と偏見」の人生観が出来上がってきたようですので、隠居医者の独り言として、記録に残してみようと思います。

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