隠居医者の独り言

フクタ皮フ科院長の「独断と偏見」によるブログです。

2006年05月27日(土)

どっちが先に死ぬ? [診察室より]

診察室で、患者さんと会話していて、おかしかった話があったので紹介します。

40代の男性で、高校時代は名門野球部に在籍し、甲子園にも出場経験者です。社会人になってからは、裸一貫から頑張って、レストラン経営で成功して、全国に数十店舗を展開する実業家です。彼は、1年に数回ひどいニキビが出て、外用薬と時に抗生剤の内服をしています。

患者「またニキビがひどくなっちゃいました。今度、名古屋駅前にできるビルにも出店することになって、大変なんですワ」
私「仕事もいいけど、ほどほどにしとかんといかんゼ」
患者「行き付けの床屋で、先生がトライアスロンやっているって聞いたけど、ホント?」
私「医者もいいかげんにしとかんと、病気になるでネ。トライアスロンやって、体力作りしとるんだワ」
患者「先生、オレより10年年取っとるでしょう!そんな無理したら、体に悪いんと違う?無理すると早く死んじゃうヨ!」
私「じゃあ聞くが、アンタどんな生活しとるの?」
患者「仕事でストレス溜めて、夜遅くまでオネーチャンと酒飲んで遊んどるだけだわナ」
私「そんな生活続けてたら、どっちが先に死ぬと思う?」

こんなやりとりが続きましたが、ほとんど漫談ですね。

患者「後の患者さんが待っとるから、今日はこれで帰りますワ」
私「仕事を辞める気になったら、いつでも遊んであげるから。待っとるヨ」

さて、どっちが先に死ぬのでしょうか?

Posted by 福田金壽 at 20時11分   パーマリンク

2006年05月24日(水)

山菜採り [活動記録]

数年前から、春には山菜採りを楽しんでいます。しかし、私の山菜採りは、たぶん普通とは大きく違っていると思います。

というのも、友人に渓流釣り・山菜採りのセミプロのような連中が何人もいるので、彼らに便乗して現地へ連れて行ってもらい、私はそこで美味しい空気を吸って、新緑と雪渓が入り交じった風景を見ながら、ビールやワインをいただいて昼寝していると、みんなで手分けして山菜(ウド・タラの芽・ワサビ・ヨモギ)を採ってきたり、渓流釣りでイワナ・ヤマメを捕ってきて、現地でバーベキューパーティを開催する、といった山菜採りなのです。

画像(180x135)・拡大画像(720x540)

でも今回は、私も山の中へ入って、自分でも山菜採りをすることにしました。場所は、岐阜県白鳥町石徹白の石徹白川上流です。写真からその雰囲気を少しでも感じていただければ幸いです。

画像(180x135)・拡大画像(640x480)

タラの芽です。平地では、たらの木の表面はザラザラしている程度ですが、自然ではトゲトゲです。こうしていないと、カモシカ等に食べられてしまうのでしょう。

画像(180x135)・拡大画像(640x480)
画像(180x135)・拡大画像(640x480)

ワサビ谷。
谷に行った瞬間に、ワサビのにおいがしてきます。

Posted by 福田金壽 at 16時07分   パーマリンク

2006年05月23日(火)

世間の常識 [地域情報]

私の住んでいる愛知県江南市は、ふじのまち江南として、曼陀羅寺の藤まつりを地域興しの目玉としてきました。ところが、肝心の藤の花が近年勢いがなくなり、最近は観光客にも不評のようです。そこで行政は、樹木医さんに相談して手入れをしているようですが、その成果はまだ見られません。

10年以上前に、地区の役員をしていた折、「曼陀羅寺の藤の花だけではいずれダメになると思います。今は曼陀羅寺という点の存在でも仕方ないけど、江南市内の公園に藤の棚を作り点を増やして、更にそれらを繋いで線にして、最終的には面にまで増やして、江南市中に藤の花を咲かせないと、いずれ目玉ではなくなると思うよ。」と忠告しておきました。

最近、その職員に役所で会う機会がありましたので、その話を昔話のように話していると、彼は、「今年から本格的に、曼陀羅寺の藤の手入れを専門家にお願いしました。更に、間引きした藤の樹は、一般市民に無料で差し上げることになったんですよ。」と胸を張って言います。それを聞いて私は、「まず一般の家の庭に、大きな藤棚を作るのは無理でしょう。なんで公園に藤棚を作って、増やして行かないのですか?」と尋ねると、彼は「それは担当が違うものですから…」と少し逃げ腰になるのです。

そのとき私は、ああこれが組織のかばい合いで、いわゆるお役所の常識ですが、世間では非常識で、後で余分な税金をまた使うことになるのにな、と思ったのでした。でも、医者には医者の常識があり、それは世間の非常識なのだろうなと思い、「人のふり見て我がふり直せ」のことわざが頭をよぎりました。

Posted by 福田金壽 at 13時44分   パーマリンク

2006年05月21日(日)

琵琶湖一周ツーリング [活動記録]

ゴールデンウィーク後、ぐずついた天気が続いていましたが、今日は朝からからりと晴れた久しぶりの五月晴れに恵まれました。友人に誘われて、琵琶湖一周ツーリングにチャレンジしました。

コースは長浜市の豊公園をスタートして、反時計回りに琵琶湖を回り、琵琶湖大橋を渡ってスタート地点に帰る、1周145kmです。今回は佐渡島のトライアスロン(BIKE 105km)のことも考えて、スタートから頑張ってみようと思っていました。

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そうは思っても、頭と体は別なようで、スタート直後から、先頭集団からはどんどん引き離されます。やはり、寄る年波には勝てませんワ。それでもと気を取り直して、先頭から4、5番目の集団にくっついて走ることにしました。集団にくっついていると、何とかついて行けるものですから、不思議ですね。でも、人間とはそんなものなのでしょう。

画像(180x135)・拡大画像(720x540)

出発して4時間位で、その集団から引き離されると、急激にテンションが下がって気力がなくなります。私の脳みその中では、引き離された瞬間に、ドーパミンとかエンドルフィンといった脳内物質が切れて、体が動かなくなったのでしょう。それからは、少し回りの風景も楽しみながら走って、最後は5時間30分でゴールしました。

久しぶりに緊張感を楽しめた一日でした。写真は、長浜城が見える豊公園駐車場の木陰です。

Posted by 福田金壽 at 17時10分   パーマリンク

2006年05月18日(木)

天気の良い日は [診察室より]

私の診療所は、皮膚科5割、人生相談所5割の割合で運営されているようです。その理由は、病気の患者さんの話を聞いていると、体は疲れているのに、頭はいつもと同じ自分であろうとすることに、体が拒否反応をしているのが病気であると、私自身が考えるようになって、その事を患者さんにもわかってもらおうとしていると、自然にそうなってしまうのです。

そんな思いに至らしめてくれた患者さんの一例を紹介します。年齢は80歳代後半、10年ほど前に夫を亡くし、娘さんは近くに嫁いでいますが、現在はミニチュアダックスと一緒に独居生活を楽しんでいます。

このおばあちゃん、ご主人が亡くなって数年間は、あそこが痛い、ここがかゆいと言って沈んでいました。心配した娘さんが、犬でも飼って気を紛らしたらということで、ミニチュアダックスと一緒に暮らすことになったのです。するとおばあちゃん、犬が喜ぶということで、すぐにえさを与えて、みるみる間に犬は太って12kgになり、おばあちゃんも足が弱って歩けない、犬は太って歩けないという、マンガみたいな状況になってしまいました。

その話を聞いて、私はいつもの調子で、「まあ、薬も全部やめて、天気の良い日はお弁当を作って、マロン(犬の名前)を連れて散歩して、外の気分の良い所でお弁当を食べといで。」と言ったのでした。

その数ヶ月後、おばあちゃんは診察室に入ってくるなり、ニコニコして「私は元気になりました。マロンの体重も4kg減りました。」と言いました。「それは良かったネ。どうしたらそうなったの?」と尋ねると、「先生に言われたとおり、天気の良い日は弁当を作って、マロンと一緒に散歩して、外で弁当を食べとったら、自然にこうなりました。」と嬉しそうに教えてくれました。私の助言を忠実に実行してくれたのです。

こんな事実を経験すると、こちらの頭の中も、少しではありますが、変化し始めるものです。

Posted by 福田金壽 at 19時54分   パーマリンク

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院長

福田金壽

生まれ故郷の江南市布袋町で、皮膚科医院を昭和57年に開業しました。その間、数多くの人々の所謂「生老病死」に医者として関わってきました。
私なりの「独断と偏見」の人生観が出来上がってきたようですので、隠居医者の独り言として、記録に残してみようと思います。

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