医療レーザー脱毛とは?
2003年3月20日(木)北海道新聞夕刊から引用
北海道新聞「今月の話題」に、山家英子先生が掲載された記事です
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医療レーザー脱毛の原理は… -
黒い色に吸収されやすい波長のレーザー光を照射して黒い毛を焼き、これが導火線となって周囲の毛包や毛乳頭などの組織に熱ダメージを与えて毛の再生を困難にするものです。黄色い皮膚には障害を与えず、毛のみを無くするものです。
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機械の歴史と機種の改良 -
七〜八年前に米国で開発され、翌年、日本に入ってきました。高額な機械にもかかわらず、すぐに大ブレイクし、全国に急速に普及しました。その理由は欧米人よりも黄色い皮膚に黒い毛の日本人の方が毛深さが目立つため、早く痛くなくできる永久脱毛があれば、是非やってみたいという人が沢山おられたからでしょう。今では、装置に数々の改良が重ねられて、よい結果を出せる機械ができています。
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どこで受けたら良いのでしょうか -
レーザー以前の脱毛は、毛穴に針を刺して一本一本通電する電気脱毛しかありませんでした。これは膨大な時間と人手が必要であるため、実施する医療機関は極めて少なく、大宣伝をするエステにいく方が多かったのが実情です。そのため、脱毛はエステでという認識が一般に広まってしまいました。しかし、医療レーザー脱毛は、本来、医師の資格がないとできないものなのです。事実、三年前、レーザー脱毛をしていた本州のエステ業者は、医師法違反や業務上過失傷害の疑いなどで起訴されています。
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効果は?トラブルは? -
一年くらいの間にレーザーを数回照射することで永久脱毛を実現できます。専門医が冷却装置の付いた良い機械を用い、冷却ジェルを使用して適正な出力で行うならば、ほぼやけどの危険はありません。
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脱毛における残された課題と将来 - 良い機械を用いても色が薄く細い軟毛にはあまり効果がありません。軟毛は、針を入れるのが困難なので電気脱毛も無理です。最近、光エネルギーと高周波を組み合わせた機械が登場し、軟毛にも有効ではと期待されていますが、結果はもう少し先のようです。