脱毛上手はツルピカ肌

1997年 non・no No.5から引用
日原みどり先生が取材を受けた non・no の掲載記事です

いつも入浴中におフロで石けんを泡立ててそってるけど、大丈夫?
確かに石けんをつけてそると、滑りはよくなりますが、肌にとっては意外に負担が大きいのです。脱毛する時に石けんでは刺激が強すぎるし、そった後に肌が突っ張ってしまいます。
それに、入浴中は肌が柔らかくなっているので、カミソリだと誤って肌を傷つけてしまったり危険。そる場合には、脱毛用のシェービングローションを使うほうが、肌には優しいのです。

抜くのと、そるのとでは、どちらが毛穴が目だたないの?
どちらも肌に負担をかけるのは同じなのですが、しいて言えば、抜くよりは、そるほうがよいでしょう。抜くと肌に力がかかる分ダメージを与えやすいし、自分で無理に引っ張って抜くと毛穴からバイ菌が入って化膿してしまうこともあります。一方そると、そればそるほど毛が太くなって毛穴が開いてしまうので、顔などデリケートな部分はそらない方が無難。どうしても、という場合は専用の顔そりジェルなどをつけて刃が直接当たらないように軽そりしてください。専用のものがない場合でも、ふだん肌に使っているクリームなどを代用してもいいでしょう。
また、ワックスや脱毛テープも一般的ですが、これも強い力ではがすと毛乳頭を傷つける場合があるので、注意して行うようにしてください。

眉を抜いた後の毛穴がプツプツと目だってしまうのはなぜ?
細眉にしようと、眉毛を抜いている人も多いのでは? でも、まぶたの部分は皮膚の中でも薄い部分なので、とってもデリケート。乱暴に抜いてしまうと皮膚まで引っ張られて、抜いた後の皮膚が盛り上がってしまいます。生理前にそったり抜いたりするのも毛根に炎症を起こしやすいので絶対にダメ! また、抜いた後の敏感になった毛穴に、アイブロウの眉墨の成分が入ると化膿する原因になります。
抜いた後にほてりを感じるのは、脱毛の刺激で炎症を起こしている状態なので、すぐに収れん化粧水などはつけずに、肌が落ち着くまで待ってからアフターケアを。いずれにしても、抜いてヒリヒリして赤くなるのは、肌が“イナバの白ウサギ状態”になっているということだから、アフターケアは欠かせないのです。

脱毛後のアフターケア、何か特別なことをした方がいいの?
そるにしても、抜くにしても、脱毛後の皮膚の表面は肌荒れしやすい状態になっています。また、除毛剤も強アルカリ性のため、肌のペーハーバランスが崩れてカサつきがち。そうでなくても、肌がカサつく季節なので、脱毛後はしっかり水分補給をする意味でも、ローションなどでアフターケアしましょう。特別なローションを使うというよりも、ふだん肌に使い慣れているものを使って。脱毛によって肌に必要な皮脂も奪われているので、保湿クリームをつけるのもいいでしょう。

そることを繰り返すと、毛が濃くなるというのは本当?
そり続けると濃くなります。以前は、毛穴が開いてくることにより、毛の露出が多くなり濃く太く成ったように見えると考えられていましたが、最近では実際に毛が太くなるという考え方が一般的。また、脚などは抜くことによって一つの毛穴から二本、三本の毛が同時に生えてきてしまうことも。本当に気になる場合や遺伝的に多毛症で悩んでいる人は、自分で処理をするよりも皮膚科の先生にきちんと相談したうえで、永久脱毛で処理するという方法もあります。

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