ニキビ対策と予防法

真理先生の相談室
鈴木真理著『素肌美人になる本』(チクマ秀版社)より抜粋

普通、ニキビができたといって病院や医院を訪れるのは、炎症を起こして痛みがあったり、膿庖になってからです。

「ニキビは青春のシンボル」ではありますが、そういって放置していると悪化して、ニキビ痕が一生残ることになってしまいますから、大変です。この状態を瘢痕といって、ニキビ菌の作用によって白血球が毛穴を壊してしまった状態を指します。そうなる前に手当をしましょう。

最近は、ニキビ用の塗り薬なども発売されていますけれど、欧米に比べてまだまだ数も種類も充分ではありません。ニキビにはいろいろな段階、症状がありますから、それに対応する薬が発売されるのが待たれます。

もっとも、塗り薬が効果があるのは軽症のニキビで、それ以上の重症になったら、抗生物質などを服用したほうがよいと思います。副作用もほとんどありませんから、皮膚科医に相談して、じっくりと治療に取り組んで下さい。

予防法としては、顔を清潔にするのが一番。油分の多いクリームでのマッサージは、しないほうがいいでしょう。ついで前髪が額に触れないようにしたり、ニキビをつぶさないように爪を短く切ること。寝ている間に髪や枕で、ニキビをこすらないようにすることも大切です。

ニキビを気にし過ぎるのも、あまりよくないようです。ゆったりじっくりが、ニキビ治療のキーワードです。