黒 子(ほくろ)
好発年齢・男女比
- 出生時になく、幼児期から思春期にかけて発症してきます。妊娠時にも、増加することがあります。
- 男女差はありませんが、小児期には女児に多いようです。
好発部位
- 顔面、上肢、掌蹠、体幹の順に、好発します。
症 状
- ほとんどの人に見られる、小型黒褐色のアザです。小豆大までの、扁平または隆起性の黒褐色丘疹で、境界は明瞭になっています。ときに有毛性、有茎性のものも見られます。
- 直径1〜2ミリの単純黒子の大部分は、生涯不変です。一部のものが、小児期から中年までに隆起・増大して、高齢者では退色・消退など、年齢とともに変化します。
治 療
- 悪性化の疑いがあるもの以外は、治療の必要はありません。美容上の問題でのみ、治療を行います。
- 治療法としては、形成外科的切除または、電気凝固術が行われます。
- 治療を行わなくても、カバーマーク、スポッツカバーなどの特殊化粧料を使って、隠すことができる場合もあります。
生活上の注意
- 急な増大、膿色化、掻痒、出血などがあった場合、悪性化の可能性がありますので、医師の診察を受けて下さい。