リール黒皮症
原 因
- 化粧品などが原因で生じる、シミ様の皮膚障害です。もともと素因のある人に、原因物質が皮膚に作用して起こり、日光に当たることにより悪化します。
- 化粧品の品質向上により、最近ではあまり見られなくなりました。
好発年齢・男女比
- 成人女子に見られます。
好発部位
- 顔面、頚部、ときに前腕などに見られます。
症 状
- 境界の不明瞭な、びまん性から微細網状の、暗紫赤から褐・黒色の色素沈着が見られます。
- 軽い掻痒や、潮紅が先行することもあります。
治 療
- 原因と思われる外来性物質を、除くことが重要です。病院で、パッチテストなどを受けて、原因物質を見つけましょう。
- 急性期の治療としては、副腎皮質ホルモン剤の外用、抗ヒスタミン剤やビタミンCの内服などを行います。
生活上の注意
- 急性期では、皮膚のバリアーが破壊されていますので、お化粧はしないように。マッサージなどの摩擦や、日光の照射も避けて下さい。
- のちに、低刺激性の石けんや、敏感肌用の化粧品を、徐々に使っていくようにします。